新聞社各社に送る文章案

前職が珈琲職人だったぼくは、2年前に陶芸作家に転向しました。「本当にやりたかった事をやろうと思った」と言うような、きらきらした動機ではありませんでした。ただ泥臭く、日々悩みながら、足元に転がる光の欠片を拾い集めていくうちに、今いる場所に導かれて来たように感じています。
どうしてこれだけ世の中に便利なものが溢れかえっても、人は楽になるどころか慌ただしさを増していくのでしょう。たくさんの時間が短縮出来るようになり、以前よりも多くの時間を手にしているはずの私たちは、その時間で何を行っているのでしょうか。
「一人ひとりが自分の時間を大切にしてほしい。」そんな想いが伝わるようなものづくりを始め、来月に個展を開く事になりました。旅はこれからも続きます。

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