日本人は心まで貧しくなっていないか

エッセイ

最近お金稼ぎの上手な人たちが
自分の発言する場を持って様々な内容について話をしたり、
またそんな人たちが本を出版したり、
いつの間にか世間や社会からチヤホヤされているような所を目にします。

そしてまた、そんな人たちを盲信する信者のような人たちも存在します。

信者という言葉にアレルギーのある方には、「リスペクト」とでもしておきましょうか。

昔から新興宗教はありますし、現代特有の事ではないのですが
昔と違うところは自分でも気付かないうちに
自分の部屋でいつの間にか「信者」になってしまうと言うところでしょうか。
その人の「イズム」が意識しない間に自分の中に入り込む。

そしてその人の意見や考えをあたかも自分の考えかのように
人に話したりしてしまうんですよね。
話し方まで似てきてしまう事もあります。


「洗脳」と言う言葉がありますが、これは何も特別なことではありません。
自分たちは例外なく何かしらから洗脳を受けています。例えば、育った家庭から。
常識、思い込み、バイアスなども結局全てそうでしょう。

そして別に洗脳されることがダメなことではないんです。
問題なのは誰から、何から洗脳されるか。
今youtubeやオンライサロン等のドメスティックな場でぼくたちが話を聞いている、
喋っているその人はいったい何をした人ですか?
どう言う点が立派な人なのでしょうか?

ビートたけしさんや矢沢永吉さん、坂東玉三郎さんたちの口から出る言葉と
果たして同じでしょうか。
「いや文化人はまた違うでしょう」と。では麻生太郎さんでも良いです。
あなたが熱心に話を聞いているその人は、いったい「誰」なのでしょうか。

ぼくはスピリチュアルには興味は全くないですが、
言葉も栄養素だと思います。
サプリやジャンクフードだけで身体が構成できないことは
感覚的にも多くの人が理解できると思います。

同じように、どう言う言葉を、どういう話を耳から入れるか。

今の社会が何となく、よく分からないけれど表に出してくる人やもの。
もし今までに少しでも違和感を感じたことがあったのなら、
一度立ち止まってみても良いかもしれません。

何だか心がどんどん、やせ細っていくような気がするのです。

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