自分の機嫌くらい自分でとろう

エッセイ

「大人」の意味は一応「考え方や態度などを含め十分に成長、成熟した人」
となっているようですが、
その定義でいけば大人は殆ど存在しないという事になりますね。
字のごとく大人とは、「大きな人」でしかないのではないでしょうか。

機嫌が悪くなる。周りに気を遣わせる。嘘をつく。謝らない。認めない(言い訳をする)。
感謝しない。自分が良ければいい。人をいじめる。考えない。分かったつもりでいる・・・。
周りを少し見渡しただけでも、このくらいは簡単に出てきます。
もっと細かなことを言い始めれば、永遠に出てくるんじゃないでしょうか。

それではこれらを一度、全部裏返して言ってみましょう。
いつも機嫌良くいる。
居心地の良い雰囲気でいる。
嘘はつかない。
いけない事をしたらちゃんと謝る。
失敗や間違いをしたらちゃんと認める。
有難うって言う。
相手のことを考える。
みんなに優しくする。
考えて話す、行動する。
傲らない。

多分これなら、考え方も態度も成熟しているんだろうと言えそうですよね。
そしてやはり、こんな人はほぼ居ないですね。

昔のことは美化しがちですが、それでもここまででは無かったと思います。
四六時中スマホに夢中。
いきなりキレる。
一億総クレーマー時代。
随分と民度が下がったものだと思います。

全てがインスタントな時代。
20年後、30年後、歴史の教科書には今の年代はいったいどの様に
記載されるのでしょうか。
東日本大震災とコロナでページを使っておしまい、
歴史人物はこの年代では覚える必要はないでしょう。

どうして大人は消えてしまったのでしょうか。
誰が消したのでしょうか。
古来の上下関係や縦社会の構造だけが残され、
その間をただ未成熟なだけの人が行き交っている。
人体の血管で考えるととても怖くなります。
本当に、日本は大変な状況だと言えます。

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